病魔と闘うすべての人に
迅速・的確なNoticeを提供する

はじめに、新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方、罹患された方、ご家族の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。また世界の医療従事者の皆さまのご尽力に心より感謝申し上げます。
Nanotisは2016年の創業以来、東京大学発ベンチャーとして、唾液による感染症デジタル検査技術の研究開発を行って参りました。対象とするウイルスは新型コロナウイルス、インフルエンザウイルス等多岐にわたる、次世代のプラットフォーム技術と自負しています。
感染しているか不安な方、感染してしまった方はもちろん、最前線の現場で治療にあたる医療従事者の皆さま、感染対策を検討する政府・行政機関の皆さまにとって真に価値ある技術を提供し、感染の早期発見と拡大防止に最大の貢献を果たすことこそ、我々が目指すゴールです。
私は大学院で物理学を学び、金融機関やスタートアップ企業で経営に携わっていました。幼少期から親族の開業医、エンジニアの影響を受け、人生をかけて世界中の苦しむ人々に役立つ製品を開発したいという想いが強くなり、Nanotisを創業する決心をしました。
現在は東京大学工学部のラボを拠点に、革新的な技術で世界の検査現場に製品を提供するべく、チーム一丸となって事業・開発に従事しています。
すべては、迅速・的確な検査の実現のために。人々が感染症に怯えることなく暮らせる社会創成を目指して、Nanotisは挑戦を続けます。
ナノティス株式会社
代表取締役CEO&Founder
坂下 理紗
NANOTIS法
核酸誘導光追跡免疫検出法:Nucleic Acid Navigated Optically Traceable Immuno‐Sensing
唾液による次世代の感染症デジタル検査技術
新型コロナ、インフルエンザをはじめ幅広いウイルスへ適応可能
我々は、世界初の感染症デジタル検査技術「核酸誘導光追跡免疫検出法(英語の頭文字を取り ”NANOTIS法”)」を有しています。
NANOTIS法は抗原検査に誘電泳動法を融合、デジタル画像処理により高感度化を行う技術です。世界で初めて抗原検査の系全体の感度向上に成功しながらも、デジタル処理により簡便性、迅速性、データベースとの連携のしやすさといった利便性は担保しています。
この技術を実装すれば、ウイルスの種類を問わず唾液で、高精度ながら簡便、迅速、安価な検査が可能になります。結果はワンステップでデジタル処理されすぐに集計できるため、オンライン診療や行政によるデータ集積・効率的な感染症対策を実現するためのコア技術となることが期待されます。
新型コロナウイルス感染症の大規模な流行により、発症の有無にかかわらず、日常的なスクリーニング検査の重要性が世界的に認識されました。
しかしながら、現在のPCRに代表される遺伝子検査は高精度ですが時間と専門技術・装置を要し、イムノクロマト法に代表される抗原検査は簡便・安価ながら遺伝子検査と比較して感度が低く、いずれも一部を除き検体は侵襲性の高い鼻咽腔ぬぐい液を検体としており、データ集積の都度手入力が必要という課題があります。
NANOTIS法は感染症検査に第三の選択肢を提供する、次世代のプラットフォーム技術です。(特許単独出願済み)

デジタル検査・感染症データベース構築のプラットフォーム技術
将来は医療機関での使用はもちろん、感染しているか不安な人が自宅や薬局で検査をする、学校やオフィスビル等での定期的な検査、空港や大規模イベント会場での水際対策など、次世代のスクリーニング検査として多様なシーンでの活用が見込まれます。
特に新型コロナウイルスのように、無症状の陽性患者が感染を拡大させてしまうタイプのウイルスの場合、誰でも気軽に実施できる高精度なスクリーニング検査の実現が感染拡大防止の大きな鍵となります。
また、NANOTIS法は誰でも扱いやすい唾液を検体とし、結果はすべてワンステップで集計・デジタル送信可能なため、各国行政の感染者数の把握、有効な感染対策実施に向けたコア技術となり得る技術です。
